食事介助の注意点
食事介助を行うときの注意点はいろいろとありますが、水分を含んだ食べ物でのどが使えないように気をつけてあげる事が必要です。
元気な人であれば、のどに食べ物がつかえることはあまり無いと思いますが、介助が必要な高齢者では、飲み込む力が弱くなっている方もいますので、しっかりと口の中の食べ物が無くなってから次の食べ物を運ぶように注意してあげましょう。
きざみ食とよばれる介護食を作ることも多いと思います。噛む力が弱まってきている方にはきざみ食がよいのですが、水分の少ない刻み食ですと、飲み込む前に口の中でまとめることができずに、むせ返ってしまうという場合もありますので、口に入れる量を調整してもらうことが必要ですが、ぱさぱさ感がないようにとろみをつけてみるなどの気を配ってみましょう。
食事介助ができる段階では、でいる限り本人が食事をできるようにサポートすることが大切です。噛んだり、飲み込んだり、舌の上で丸めたり、唾液を出したりと口の中では食事のときに様々な運動を行っています。この運動は他の器官と同じで使わなければ、どんどん衰えていくことになりますので、食事介助の中でも"無理をしない範囲で"口の中の訓練、食べる訓練をしていくことが大切でしょう。
特に高齢者になって、家にいることが多くなれば誰かと会話をすることが少なくなります。食事だけではなく口を動かすことが少なくなります。そうした面もあって、口の動きというのは衰えやすくなるでしょう。可能であれば一人でも家の中で歌をうたったりするような口の運動をすると良いでしょう。